DNA(遺伝子) 人は千差万別

不妊の方でよく見られるのが同じ年の友人や兄弟姉妹に赤ちゃんができると

「なんで同じ歳で、なんで同じ両親なのに私は授からないの・・・」と悩まれることが少なくありません。

人のDNA(遺伝子)で同じ配列をしたものはありません。

両親から生まれた赤ちゃんも両親のDNAを一部受け継いでいますが同じではありません。

すべての人は自分の配列で作られたDNAを持って生まれてきます。

受精には子宮内に特有のシステムがあり、通常は外からばい菌などの異物が体に入ってくると
それらを排除しようとして免疫が働きますが、
精子に関しては免疫寛容というシステムが精子を子宮内に受け入れてくれるようになっています。

受精卵が作られるには、卵子のDNAと精子のDNAがうまく融合することが条件ですが、
お互いに赤の他人だったDNAを受け入れること自体が奇跡的といわれています。
つまり、受精から妊娠までは複雑な過程があり、
同じようだからとか似ているとかにこだわらず人のDNAや体質、体格、性格人は
すべて異なり千差万別なことを頭に入れておくことです。