【データで解説】37歳からの体外受精、顕微受精の治療経過

2023.05.7

『世田谷の『妊娠率がぐーんと上がる不妊鍼灸』一成堂、院長 金子弘喜です。

本日は当院の37歳からの体外受精及び顕微受精の治療経過を解説いたします。

不妊治療は、必要な知識を持った上で臨むのが理想です。
どのように妊娠へ成功されたのか、リアルデータをご覧ください。

当院施術患者様37歳からの体外受精及び顕微受精の治療経過
(平均的治療経過・二人目不妊含む)

1 妊活歴   

平均2年 AMH 約0.5~1   

2 採卵法

・自然周期 約20%                               
・低刺激法 約30%
・中刺激法 約60%                              
・高刺激法 約30%                              
(採卵数によって中刺激法から高刺激法に移行率約50%)

3 採卵数 

・低刺激法 1個~2個 
・中刺激法 3個~4個 
・高刺激法 3個~5個  

4 胚盤胞到達率   

中・高刺激 平均 2個 

5 ホルモン補充周期の薬

・プラノバール(黄体ホルモン)約50%  
・デュファストン(黄体ホルモン)約50
・ルティナス(黄体ホルモン・坐剤)約30%  
・エストラーナテープ(卵胞ホルモン・貼薬)約95%      

6 子宮内膜の厚み

平均9mm 

7 胚移植法

・体外受精 約60%~70%             
・顕微授精 約40%~50%             

子宮内の疾病の罹患率  

        
・子宮内膜ポリープ 約60%       
・子宮筋腫 約40%           
・慢性子宮内膜炎 約40%        
・チョコレート嚢胞 約20%

男性不妊

・運動率低下 約70%
・精子量減少 約70%
・形態率異常 約50%
          

治療経過考察

当院において37歳の受診率が最も多く、次に40歳前半
数回の体外受精や顕微授精で妊娠に至らない患者様です。

まず、この年齢のAMHの平均値は約2~2.5と言われていますが、ご相談を受ける多くのの患者様が1を下回る低AMH値で0.02~0.05値とかなり低値の方も少なくありません。  

採卵法は、マイルドな排卵誘発剤と注射を使う低刺激法から中刺激方が最も多く、低AMHであれば多くの採卵数は期待できません。また、当初から薬を多く使う高刺激法を行っている患者様は、クリニックの治療方針もありますが、採卵数を多くしてできるだけ多くの胚をキープしたいと考えています。

採卵数は、AMHが1で中刺激法で行うと3個~4個が平均個数になりボリュームゾーンになります。
そこから、通常の培養作業で胚盤胞到達率は40%~50%なので採卵数が4個ならば平均的な胚盤胞の数は2個になりますが、培養中に受精しないことや発育停止する患者様も20%ほど見られます。

自然周期以外で胚移植を行う際は、子宮内膜の調整や子宮内の黄体化を万全にするためにホルモン補充を行います。卵胞ホルモンのエストラーナテープの使用が95%以上見られ飲み薬としては、デュファストンやプラノバールの黄体ホルモンの服用が50%ほどです。

胚移植を行うにあたって子宮内膜の厚みも重要になります。クリニックでは8mm以下であると胚移植を見送ることも多く10mm以上が理想とされていますが、当院の患者様の平均が9mmですが9mmでも胚移植はほとんど行われています。

胚移植法は、体外受精が60%~70%を占めていますが、最近は数回の体外受精で着床しない時や強度の男性不妊がある場合は、早めに顕微受精に切り替えて胚移植を行っています。

このほかに子宮内の病気では、子宮内膜ポリープが最も多く60%以上の患者様に見られます。最近では、胚移植を繰り返しても着床しない方に慢性子宮内膜炎の検査を行いCD138細胞が検出された場合、服薬治療をされる患者様も40%以上見られます。

男性不妊においては精子量が少ないことや直進率などが弱い運動率の低下、正常な形をしていない形態率異常70%を占めていることから、これら精子の造精機能障害が受精や着床に影響を及ぼしていると考えられます。
                                 
上記は、当院の不妊患者の不妊治療の大まかな治療経過です。

一般的に37歳の体外受精や顕微授精の成功率は、25%~30%40歳になると10%~20%ほどになります。
これは、年齢や体質的な問題、ストレス、パートナーの生殖機能などが複雑に絡み合うことで思ったよりも妊娠するまでに時間がかかることやしずらいことが考えられます。
これに、年齢からくる体全体の妊娠力の低下が加わると着床から妊娠の大きな妨げになり、妊娠できる体づくりが重要になります。

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