種の保存システムを活かすとは?

ペットや家畜、野生に生息する動物は、発情期がくると子づくりを始めます。
この行動はおのおのの、動物が子孫を絶やさないために、持ち合わせている
種の保存システムによるものです。

発情期がある動物が性交渉を行うとほとんどが妊娠します。
動物は人より生殖期間が短いため、卵子の老化がおこらないため妊娠から出産までがスムーズに行われます。
人も動物ですから同様に、子宮や卵巣には種の保存システムが備わって生まれてきます。

ところが、人は他の動物と違い発情期がありませんので、
子ずくりには月に1回の排卵予測をしてタイミングをとらなければならず生殖期間も20年以上と長いため卵子の老化が起こりやすくなり、次第に子ずくりを高度生殖医療に移行してタイミングは、ほぼ行なわないことが数多に見られます。

そうなると、普段から休みがちな子宮や卵巣、ホルモンなどの生殖機能の働きが弱くなり、種の保存機能も働かなくなってきます。
体外授精でよく行われている培養液を先に子宮内に戻すシート法や時間差で胚を戻す2段階移植は、子宮環境を整え胚の受け入れ態勢を良好にするために行う手法がありますが、広い意味で種の保存システムを活性化させると考えています。

ドクターからタイミング法は禁止されている場合は別として、周期や排卵に関係なくチャンスがあるときに、タイミングをとることによってホルモンや子宮環境が整い本来持ち合わせている種の保存システムにスイッチが入ることと、精子の質も良くなり妊娠がより身近になることも多々あります。

種の保存システムを活かすことも考えながら妊活を続けることも大切です。

いかがでしたか? 不妊症においての鍼灸治療の有効性が研究等で報告されています。
不妊クリニックと鍼灸治療を併用される方が増えています。

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