血流が良くなると妊娠する?

みなさん、こんにちは。

一成堂鍼灸院、金子でございます。

今日も妊活に頑張るみなさんのお力になるお話をさせていただきます。

今回のテーマは「血流が良くなると妊娠する?」です。

昔から寒い冷える環境にさらされると、血の流れが悪くなり病気になりやすくなる。

だから、外気をコントロールして体を冷やさないようにして、食事も体が温まる食材を選んだ方が病気になりにくいとされています。

誰もが体が温まるイコール健康という観念をもっています。

では、不妊も同じように血流が悪いことが大きな原因になっているのでしょうか?

体をめぐる血液は体の隅々の細胞に酸素を供給して細胞に力を与えています。

子宮や卵巣が元気でいられるのも子宮、卵巣の周りにある血管から酸素をもらっているからです。

それでは、漢方薬や病院で血流を良くする薬を飲んで血流を良くすれば妊娠するのかです。

答えはNOです。

不妊の原因は大きく4つに分けると「子宮内環境」「卵子の質」「ホルモンのバランス」「抗体・免疫」でどれか一つでも不具合があると妊娠は成立しません。

ということは、血流が悪いということは不妊になりやすくなる一つの要因と考えられます。

では、不妊に関して鍼灸施術を行うと血流にどのような変化がおこるのでしょうか?

どんな文献にも、体のつぼに鍼を刺すことで副交感神経(リラックスさせる神経)が優位になり血流が改善されるとあります。

だから、不妊に効果的とあります。

とても素晴らしいことだと思います。

確かに鍼灸施術で血流は良くなりますが、もっと重要な因子が脳や子宮卵巣の働きを活性化させていると考えられます。

それは、当院に不妊の原因4つを抱えて相談に見えた方が妊娠に至った数多の症例から言えることなのです。

だからと言って不妊によく使われる「三陰交」にやみくも鍼施術をしても効果は現れません。

それは、その方の体質や年齢が異なる訳ですから、鍼の太さや鍼を刺す深さなど様々なことを考慮しなければならないからです。

体を温め血流を良くすることはすごくいいことですが、それだけにこだわらないことが大切です。

不妊でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

 

 

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